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屋根塗装で用いられるタスペーサーとは何か?そのメリット・デメリットと費用を解説!

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屋根塗装で用いられるタスペーサーとは何か?そのメリット・デメリットと費用を解説!

2025/04/06

屋根塗装を検討されている皆さん、屋根材の隙間を埋める「タスペーサー」という言葉を聞いたことはありますか。
この小さな部品が、実は屋根の寿命や雨漏りのリスクに大きく関わっているのです。
今回は、タスペーサーの役割やメリット・デメリット、費用について解説します。

屋根塗装におけるタスペーサーの役割とは?

タスペーサーとは何か?その機能と目的

タスペーサーとは、スレート瓦屋根の塗装において、屋根材同士の重ね部分に挿入する小さなプラスチック製の部品です。
その主な機能は「縁切り」です。
スレート瓦は、重ねられた部分に隙間があり、そこから雨水が浸入する可能性があります。
屋根塗装を行うと、この隙間が塗料で塞がれてしまい、雨水が逃げ場を失ってしまいます。
タスペーサーは、この隙間を確保し、雨水の浸入を防ぐ役割を果たします。
塗膜と屋根材の密着を防ぎ、雨漏りを抑制する効果が期待できます。

タスペーサーを使用する屋根の種類と適さないケース

タスペーサーは主にスレート瓦屋根(コロニアル、カラーベストなど)に使用されます。
これらの屋根材は、比較的薄い板状の素材を重ね合わせて作られているため、塗装によって隙間が塞がりやすく、タスペーサーによる縁切りが必要となるケースが多いです。
しかし、全ての屋根にタスペーサーが必要というわけではありません。
例えば、屋根の勾配が緩やかであったり、屋根材の劣化が著しい場合、タスペーサーの設置が困難であったり、効果が期待できない場合があります。
また、既に十分な隙間がある場合や、セメント瓦などの他の屋根材には、タスペーサーは使用されません。
屋根の状況によっては、従来の縁切り方法(カッターや皮スキを使用)が適切な場合がありますので、専門業者に相談することが重要です。

タスペーサーと従来の縁切り方法の比較

従来の縁切り方法は、塗装後にカッターや皮スキを使って、屋根材の重ね部分の塗膜を剥がす方法でした。
この方法は、熟練の技術が必要で、作業に時間がかかり、塗装面を傷つけるリスクも伴います。
一方、タスペーサーを使用する方法は、下塗り後にタスペーサーを挿入し、上塗りをすることで、簡単に縁切りを行うことができます。
これにより、作業時間の短縮、塗装面の損傷防止、そしてより確実な縁切りを実現できます。
ただし、タスペーサーは追加費用が発生する点に注意が必要です。

タスペーサーのメリット・デメリットと費用

タスペーサーのメリット・デメリットを比較検討

タスペーサーを使用するメリットは、雨漏りリスクの軽減、塗装面の美観維持、工期短縮などが挙げられます。
雨漏りリスクの軽減は、最も大きなメリットです。
従来の方法では、縁切りが不完全な場合、雨漏りの原因となる可能性がありましたが、タスペーサーを使用することで、より確実な縁切りが可能になります。
また、塗装面を傷つけずに作業できるため、美観を維持できます。
さらに、作業時間が短縮されるため、工期も短縮され、人件費の削減にも繋がります。

一方、デメリットとしては、追加費用が発生する点と、屋根材の劣化状況によっては、タスペーサーの設置が困難、または屋根材が破損する可能性がある点が挙げられます。
費用は、タスペーサーの種類や個数、施工面積によって変動します。
また、古い屋根材の場合、タスペーサーを挿入する際に割れる可能性もあるため、屋根の状態を事前に確認することが大切です。

タスペーサー使用時の費用相場と見積もり時の注意点

タスペーサーの使用にかかる費用は、住宅の規模やタスペーサーの種類、施工業者によって異なりますが、一般的には1個あたり20円~50円程度と言われています。
一般的な住宅の場合、数百個~1000個以上のタスペーサーが必要となるため、数千円~数万円の費用が発生します。
見積もりを受ける際には、タスペーサーの使用有無、個数、費用などを明確に記載してもらった上で、比較検討することが重要です。
また、タスペーサーの使用が本当に必要かどうかについても、業者と相談し、屋根の状態を考慮した上で判断することが大切です。

タスペーサーの使用有無が工事期間に与える影響

タスペーサーを使用しない場合、塗装後に縁切り作業を行う必要があり、これには熟練の技術と時間がかかります。
そのため、工事期間が長くなり、人件費も増加します。
一方、タスペーサーを使用する場合は、塗装工程と同時に行えるため、工事期間を大幅に短縮することができます。
この工期短縮は、生活に支障をきたすことなく、迅速に屋根塗装を完了させたい方にとって大きなメリットとなります。
ただし、タスペーサーの設置にも時間はかかりますので、完全に工期がゼロになるわけではありません。

まとめ

この記事では、屋根塗装におけるタスペーサーの役割、メリット・デメリット、費用について解説しました。
タスペーサーは、雨漏りリスクを軽減し、塗装の仕上がりを美しく保つ上で有効な手段ですが、全ての屋根に必要というわけではありません。
屋根の状態や予算、工期などを総合的に考慮し、専門業者と相談しながら、最適な選択をすることが重要です。